真の健康を考えた治療を Dr.Yohei Kashiwada
日本人の平均寿命は年々伸び続け、健康寿命にいたっては世界一と言われるまでになりました。それでも、平均寿命と健康寿命の間には10年前後の開きがあります。これを縮めるためにさまざまな施策が考えられていますが、なかでも「歯は健康の入口」と言われるように、歯の健康寿命を伸ばすことはとても大事です。
当院では、生涯自分の歯で食べられるようにするために、20年以上前から治療した患者さんの経過観察とともに臨床実験・臨床研究を行い、その成果をもとに歯科治療全体が広い意味での予防的行為になるような「予防的修復治療」を実践してきました。この治療の要点は、次のようなものです。
- むし歯と歯周病という二大歯科疾患を引き起こす細菌と、歯の破折や歯周病の悪化をもたらす噛みしめや歯ぎしりによる力を重視する。
- むし歯と歯周病の原因となる細菌を検査し、その結果に基づいて予防と治療を行う。
- むし歯の治療にあたっては、細菌に感染した部分のみを検知液で識別して確実に除去し、健康な歯質はできるだけ残すようにする。治療した跡は、フッ素を徐々に放出する強力な接着材で封鎖して、歯質強化と再発防止をはかる。
- 寝ている間の噛みしめや歯ぎしりの有無とその強さを確認するため、さまざまな検査を行い、その結果に基づいて予防と治療を行う。
- 治療後は患者さんに定期的に来院していただき、長期間にわたりメンテナンスを行う。
検査に基づく予防と治療は、医科では一般的になっていますが、歯科ではあまり重要視されてきませんでした。検査を行うことによって、より的確な予防法と治療法を選ぶことが可能になり、その結果、歯は確実に長持ちするようになります。当院では、こうすれば歯の健康寿命は大幅に伸ばせるという確証を得て、約10年前から「治療した歯の15年保証」を行っています。