恵愛歯科による院内感染予防の取り組みをご紹介します
オゾンくん蒸装置によるウイルスの死滅
これまでの全てのウイルスを不活性化(死滅)できるオゾン生成器を設置し、診療後から朝まで無人の時間に稼働させることで、診察室にある診察台と周辺の器具類、手術室、受付、待合室、などすべての部屋の隅々までウイルスと細菌を不活性化しています。
次亜塩素酸水による殺菌
次亜塩素酸水とは、Ｎaclや希薄な塩酸を電解装置で電気分解することにより陽極側から直接生成される次亜塩素酸水を含む電解水です。 この両生成器は生成方法が少々異なっていますが、ＳタイプもＨ.Aタイプも、pH5.0～6.5以内で微酸性次亜塩素酸水です。
・Ｓタイプは酸性電解水とアルカリ電解水を混合して抗菌活性を実現した安全な電解水です。
・Ｈ.Aタイプは、塩酸を主にした特定の原液を電気分解して生成された、強い除菌力を有する次亜塩素酸(HOCI）を主成分とした水溶液です。
特長
・僅か10秒間で多くの種類の細菌の殺菌効果とウイルスの不活化効果があります。
・僅か10秒間で安全な手洗い除菌ができます。（流水で洗うことが原則です）
・お子様やお年寄りなどデリケートな肌にも安心して使えます。
次亜塩素酸水生成器から
各部所に配管（Sタイプ）
次亜塩素酸水を治療室、準備室、技工室に配管
・手洗いは、新鮮な殺菌水を流水で10秒以上行い、殺菌する。
・治療前と治療後、患者様に洗口をしていただく（コップ一杯を4～5回に分けて、1回4～5秒行う）
・技工室では口腔内から外した入れ歯印象物等を流水で殺菌して技工物の作製や修理等を行う。
次亜塩素酸水生成器
（H.Aタイプ）
H.AタイプはSタイプと同様な用途で使用
・主に熱をかけられない器具の殺菌
・患者様の治療が終わる毎に、診療台と周辺の殺菌のため濡れタオルで拭き掃除をします。その後、乾いたタオルで拭きます
・小切削器具全般(ダイヤモンドなどのバー類 / カーボランダムなどのポイント類 / その他)を網の中に入れ、流水で2～3分間殺菌し、乾燥してからバースタンドに戻します。
酸性電解水（次亜塩素酸水）の殺菌活性
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次亜塩素酸水は、上記の表からも各種の病原細菌やウイルスに対して、高い殺菌活性や不活化活性を示しています。また、表から現在使用されている殺菌活性やウイルスの不活化活性が高いレベルの次亜塩素酸ナトリウム（1,000ppm）と比べても同等かそれ以上であることを示しています。
また、次亜塩素酸水は、人体や環境に対しても安全性が高く、歯科の器具や環境等の消毒や殺菌に用いることは、最も適していると言えます。
診療台と周辺の清掃
新鮮な次亜塩素酸水を浸した濡れタオルで、拭き掃除を行う。
その後乾いたタオルで拭く。
義歯の殺菌等
口腔内から取り出したら、すぐに次亜塩素酸水の流水で殺菌してから技工や修理をします。研磨などの技工操作は殺菌水をかけながら行います。
さらに患者様のお口に戻すときには、次塩素酸水の流水で殺菌してからお戻しします。
小器具の滅菌（オートクレーブ）
患者様の治療に使用する小器具(ピンセット、ミラー、探針等)はすべて滅菌パックに入れた状態でオートクレーブ(高圧気滅菌器)にて滅菌します。そのパックを患者様毎に患者様の前で新たに開いて用います。
高速回転で歯を削る精密器具（エアタービンヘッド、ハンドピースコントラ）の殺菌装置（ガス滅菌器）
ホルマリンガス滅菌器
口腔内において高速回転で歯や材料を削る器具は、唾液や血液が付着しますので、患者様が変わる毎に滅菌済みのものに替えて使用しております。
その際、器具の殺菌を繰り返しながら精密な状態を維持する必要があり、器具が傷みやすい高圧滅菌を避けて、殺菌用ホルマリンガスにより滅菌しています。
- 当院では、安心・安全をモットーに、室内感染対策としてオゾンくん蒸装置は12年前に、機能水生成装置は25年前に、さらに切削用具を含む小器具対策用としてオートクレーブは30数年前に設置し、ホルマリンガス滅菌は8年前より導入し、それぞれバージョンアップして使用してきました。
より確実な診療を行うには室内環境への気配りも重要で、以前から除菌とウイルスの不活性化に重点をおいてまいりましたが、今後、引き続き安全に対し最大限の取組みをして、安心して来院していただけるよう努力してまいります。
以下に（一財）機能水研究振興財団のご厚意により、「新型コロナウイルスに対する次亜塩素酸水の有効性について」の論文を転載いたします。
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